SSブログ

[SS]眼下に臨む [story]

たはは、本体更新よりも先になってしまったけれど(^^;

新年最初のSSは、妖魔夜行ネットワーク「Time」ですね。

GMが書いたお話と同じ時間軸で、私のPCの視点から書くと
どうなるか、ということをしております。
ぱくりとか、そういうものではありません。(念のため)

元のお話はこちらです。



女は、白く広がっていく空を見つめながら、小鉢に朝露を集める。

標高がさほど高くないとはいえ、山の中。
雪に覆われていても不思議ではないこの時期でも、必ず露が降りる。

両手で小鉢を持ち、昇ってくる陽の光を浴びながら、かすかに頭を垂れ、
目礼をする。

こうして、女の一日は始まる。

―― ?

小鳥のさえずりの中に、聞きなれない音が混ざる。

「あら……もう、そんな時期なのね」

女は光に深々と頭を下げた。
小鉢を縁側にそっと置くと、急ぎ足でけもの道をくだる。

少し開けたところから見下ろすと、1台の車が眼に入った。
自らここに来る者は、ごくわずか。
まして、この時期ならば――。

耳を澄まして、言葉を聞き取る。

「長いよねえ、もう何年になるっけ」
『……そんなになるかしら?』

女は小さく応じる。

「気がついたらもうこんな三十過ぎてたよ」
『ふふふ』
「子供たちはどんどん気難しくなっていくし」
『あなたも難しかったわ……』

……街にいた頃を思い返して、思わず微笑む。

「ひとつよろしくお願いします」

その声に我に返ると、指を口に当て、目を閉じて何事かをつぶやく。
小さな雨雲が車上に現れ、一瞬だけ雨をぱらつかせ、すぐに消える。

「災いよ。我が雨と共に去ね! 彼の者に幸いを!」

こうして、カミサマの一年は始まる。



********

雫が山にこもって降りてこないということは、カミサマしてるんでしょうね。。。
というところから浮かんだ光景です。

しかし、毎年こんなことをしてもらっているのであれば、柊くんには、
「特徴:雫の加護
 [内容]
  ・死亡判定は自動的に成功(つまり、死なない)
  ・幸運2Lv / 限定:1年 / 恋愛ごとには使用不可」
とかついてそうだな。。。

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