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お芝居を見てきました。 [よしなしこと]

こちらのブログではあまり観劇の感想は書かないのですが、
ちょっと書きたいことの枕に置かせてもらいたいので。。。今回はかなり長文な上に、
まとまるかどうか非常にあやしいです(^^;

演劇集団キャラメルボックス2011 ハーフタイムシアター
「水平線の歩き方」 6/12 15:30~ の回を観る。

※ 以下、ネタバレします。お嫌な方は回れ右でお願いします。
(あらすじ)

社会人ラグビーの選手である幸一が深夜部屋に帰ると、そこには
6年生の時になくなった母親がいた。なくなった時のそのままの姿で。
いぶかしみながらも、問われるまま、母が亡くなってからのことを語る。

母との二人暮らしだったため、母の弟夫婦と一緒に暮らすことになる。
おじ・おばには迷惑をかけられないと優等生を続ける中、出会ったのがラグビー。
そのおかげで、進学、就職、その後の社会人としての生活。恋愛。
すべてがうまく回り、順風満帆の生活。

が。
ひざの怪我から、引退勧告。
最後にもう一度。。。と強行出場した試合でケガ。
杖なしでは歩けない状況に陥り....。

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弟夫妻が、幸一に「一緒に暮らそう」と語る中で、彼は自分が父に見捨てられた
事を自覚させられる。
この時、彼は精神的にひとりぼっちになった。

自分が大好きなものがどんどん自分を置いていなくなってしまう。
これ以上、なくすわけにはいかない。
だから、一人で生きてかなくっちゃ。

小学生なりに、心の壁を作って自分を守ったんだ。
そうでもしなきゃ、ショックが大きすぎて生きていけなかったから。

いつの間にか、そのまま、そういうものだと思い込み、大人になった。

そして、母の幽霊と会話をして気づく。

母は自分がいたから激務をがんばれたってことに。
おじさん・おばさんは本当に自分を息子としてみてくれてたことに。
親友は、ラグビーが僕の心の支えだと気づいてたことに。
恋人は、いつも自分を見つめて寄り添って支えてくれたことに。

自分は、決して一人じゃなかったことに。

一人で生きてくなんて誰もできやしないんだ、ってことに。
一人で生きてきたように見えて、実はいろんな人に支えられてるんだ、ってことに。

自分が周りと距離を置いても、周りはそこまで含めてわかって、接してくれたことに。

そうして、23年かかって、12歳で作った心の壁を少し壊した。



私は、最後の最後の方で麻美が告げるこの言葉がすき。

「ごめんね、幸一、あんたを一人にして。でも、あんたは立派に
 生きてきた。今はもう一人じゃない。だから、信じていいの。
 あんたのそばにいる人たちを」

23年、そうやって生きていくしかなかったこともわかってて、
でも、これからはもっと肩の力を抜いて生きていいんだよ、って伝える言葉。


人は一人じゃ生きていけない。
改めて、周囲の人に感謝。

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この幸一の想いが劇中で語られていくわけです。
初演の頃から、ぼろぼろに泣きながら、思うのです。

あぁ、そうそう、そうなんだよね。。。

私もTRPGのキャラクターでそういう子をつくりました。

さて、誰でしょう?




それが、私の大社堂キャラ「真樹麗子」です。

彼女は生まれたときから、半生以上の記憶がありません。
その理由も知らず、自分の過去を知るものもおらず、何をしていたのかも
わからぬまま、自分の中にある「この地を護る」、その想いだけで動いています。
自分のことだけで手一杯。
周りとも少し距離を置いて接していたのです。

そこで初めて、自分が「素のままの自分でいられる」環境を見つけます。
それが、七橋虹の存在でした。
彼は、「そのままの」麗子を愛してくれたから。

自分の記憶がないということは、そこに何かがあったということ。
麗子は、仲間の応援を受けながら、彼を支えに自分の生まれと向き合おうとしました。

残念ながら、そんな日々は長くは続きません。
彼は妖怪に取り付かれ仲間を攻撃し続けます。
それでも、彼は仲間を信じ、自分の中の敵と戦い続けましたが、数人の仲間が倒れ、
最後の一人となったとき、自らの命を自らの手で絶ちます。
ネットワーク大社堂と、その場にいないリーダー、真樹麗子のことを託して。

大社堂で帰りを待っていた麗子は、いつまでたっても戻らない仲間、恋人を
想い、不安と自責にさいなまれていました。

重傷を負いながら戻ってきた瀬川を看病することですべてを忘れていたのですが。。。

瀬川のケガが回復した頃、彼女は本体にこもり、分身を外に出さなくなりました。
もう、生きていること自体が無理だったのです。

自分は何者かもわからない。
支えにしていた恋人も、仲間もみんな失ってしまった。
なぜ、自分だけは生きているのか、わからない。


何十年、何百年という時を経て、とりあえず、分身は外に出すようになりましたが、
見えない自分の殻に閉じたままの感情。


―― 大事な人はすべていなくなってしまう


絶やさぬ笑顔で仲間と相対していますが、どこか距離を置いている。
いや、もちろん、頭の中ではみんなに支えられて生きてることに気づいてるんですよ。
でも、自分から一歩踏み出してみなと交流しようとはしない。

メンバーはなんとなく変かなぁとは思うけれど、あまり干渉しないんだなぁ、くらいで
そんな過去があるとは気づいていない。

それをただ一人わかってるのが、瀬川さんなんですね。

だからかな。
実は、麗子さん、瀬川さんにはあまり距離を置いてないんです。

心の壁がないというか。
安心して任せていると言うか。
それでも、瀬川さん以外の全員の仲間を一気に失ったことがありますから、
どこかにある線は越えません。

大切だから。


お芝居の方では、一歩踏み出していますが、麗子さんは妖怪さんですから、
そう簡単に変われません
しばらく、このまま進んでいくのでしょう。今までも、これからも。


という、プレイヤーによる、真樹麗子の心情解説でした(笑)
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